勝った人間が強いのか、強い人間が勝つのか

こんにちは!だいちゃんです☆

 

今日は、

 

勝った人間が強いのか

強い人間が勝つのか

 

いつの時代も語られる問題が

そこのところがテーマです♪

 

さて、これはどちらともいえますよね。

 

ただ一般的には、勝った人間が強いんだという事になる方が多いですよね。

 

僕の競技人生を経た結論としては

 

『そもそも“勝つ”ことと、“強い”ことは別のことで、因果関係はない。』

 

という事です。

 

勝つことは目的であり

強さはその手段のうちの一つである

 

という風に思っています。

 

そもそも強さというのは、非常に定義し難いものです。

 

力の強さ

頭の良さ

引きの強さ

運の良さ

スピードの速さ

技のうまさ

・・・・etc

 

言いようによってはすべてが“強さ”でくくることが出来てしまいます。

 

逆に言うと、これらすべての総合点が強さであるともいえます。

 

ただ、だとすると、結局強いやつが勝つのかというと、そこにはじゃんけんのように相性があったり、メンタル的な要素があったり、かつ環境的なものがあったり・・・

 

 

とにかく、そこのところを考えると

どうやら『勝った人間こそが強い』

という風にしておいた方がいろいろと説明がしやすいような気がして来ます。

 

だけど、ちょっと考えてみると

例えば何か格闘ゲームのようなものをしているとして、

 

A君は、総合的な強さが100のキャラクター

B君は、総合的な強さが50のキャラクター

 

をそれぞれ使用して、闘ったとします。

 

その時に、何故かB君が勝っちゃった。

では、勝ったBくんのキャラクターの方が強いかというと、ゲームの世界では、強さ的にはやっぱりA君のキャラクターの方が強いという事実は変わらないんです。

 

つまり、『勝つ』ことと『強さ』はイコールではない。

 

ということじゃないか。

 

などと、堂々巡りのような思考を繰り広げたのですが

 

実はそんなことはどうでもよくて

 

勝つのは目的

強さはその為の手段

 

という風に考えると、大事な事が一つはっきりとしてくるんです。

 

それは『目的と手段が入れ替わってはいけない』

ということ。

 

つまり、

 

『強さ』という、あいまいな定義しかできない、しかも他人と自分との対比でしか定義することしかできない“手段”を磨くことに熱心になりすぎて

 

『勝つ』という、日の目を見るより明らかな“目的”忘れてしまう。

 

そんな風になっている人間が、そもそも勝てるわけがないという事である。

 

例えば、大阪から東京に行くという目的で新幹線に乗ったはずが、いつの間にか新幹線に乗ることが楽しくなって、北海道まで行ってしまったというようなものです。

 

もっとひどくなると、新幹線じゃ飽き足らず、飛行機に乗り換えて海外まで行ってしまうというような、そんなことを気づかずにしている選手というのが実は多いんじゃないかと、そう思うのです。

 

まわりから見たら、『あいつは何をやっているのかしら。あほかな。』

と、こう思うわけですが

 

本人はいたって真面目なんです。

いや、大真面目で、これをしたら勝てると本気で思ってやってる。

 

新幹線から飛行機の例えは、自分のプレースタイルが定まらなくて右往左往している状態に近い。

 

 

さぁ、そこで

 

そんなジレンマに陥っている人は一体、どうすればいいのかというと

 

それは、矛盾するようではあるがもがき続けることだと思います。

 

その中で、初めて、目的と手段のバランスが分かって、自分の中で使いこなせるようになります。

 

『いやいや、そんな。ここまで言っといて、もがけ?それだけかよ。』

 

という批判の声が聞こえそうなので、具体的な方法を一つだけあげるとするならば

 

『自分が今しているのは、勝ちに向かっているのか、強さに向かっているのか。果たしてどっちかな?』

 

と、常に自分に問いかけるクセをつけることです。

 

そうして日々軌道修正していると、自然とぶれる幅も狭くなり、目的に向けて一生懸命に向かっていけるようになります。

 

 

そんな風なことを20年近く同じスポーツをしていて、やっと最後に考え付きました。

 

強さも、勝つことも、どちらも競技者にとっては大切であるが、それをその時々で上手に自分の中で使い分けられる【準備】の方がよっぽど大切である。

 

そういう風に、僕は結論付けたのです。

 

ただ、これが正しいとは思いません。

強い人、勝てる人にはそれなりの考え方や理論がありますから。

 

ただ、勝てない人間は、どこかで一回心を楽にしてあげる考えと出会わなければ、どんどん辛くなっていくと思うのです。

 

今日のお話が、いつかどこかで、誰かの心をほんの少しでも楽にできれば幸いです。