新しさ

こんにちは、大ちゃんです☆

 

今日のテーマは「新しさ」です。

 

今までにない、新しいプレースタイルで一世を風靡する選手というのは、突然現れる。

 

 

そして、今まで百戦錬磨、本当に強いと言われていた名人が、その若い、新たな選手に負けを喫することもある。

 

経験も乏しい

技も極まっていない

 

そんな選手が、今までの歴史を塗り替えていく。

 

 

これは珍しいことではない。

 

 

ただ、この歴史を繰り返して、その競技自体のレベルが上がっていく。

 

 

新しい選手が今まででは斬新と言われていたプレーで有名になってしまえば

それに似たプレーをするのが流行りになる。

 

 

そして、それが落ち着いたころには、また新たな若い力が現れる。

 

 

その繰り返しだ。

 

 

では、なぜ、名人ともいわれる選手が新たな選手に負けるのか。

 

 

それは、文字通り「若さ」が理由だ。

 

若いゆえに持つ力強さ、しなやかさ、速さ・・・

 

それらの総合力と、ひらめきで、古い選手が駆逐されていく。

 

 

そうして、敗れた古い選手は

「若いっていいよな」というような

 

負け惜しみとも、自分への諦めともとれるような言葉を残して引退していく。

 

その姿はあまり美しくはない。

 

 

実は、これと同じようなことが

『能』の世界でもあるそうで、あの有名な世阿弥さんの風姿花伝という著書の中にもそのような件が記述されている。

 

 

名人が若者に敗れるのは、若者の持つ「花」のおかげである。

 

やはり、若さゆえの「花」には芸術の世界、表現の世界でも勝てない。

 

 

と思いきや、どうもそうではないらしい。

 

 

本当の名人であれば、負けはしないというのである。

 

もしも若者に負けたとすれば、

それはもはや自分の『花』が枯れてしまっただけである。

 

ということだ。

 

いくら風采は名人に見えても、花がなければ、

風采は伴っていなくても花を持つものに負けて当然である。

 

という事だそうだ。

 

いくら立派な名木でも

花が咲いていなければ、それを素晴らしいと見に来るものもいないだろう。

 

と、そんなことが書かれている。

 

 

 

なるほど。と思った。

 

 

つまり、スポーツの世界も一緒だ。

 

この人には勝てないだろうな。

 

と思って、自分の花である強さ、速さ、しなやかさ、そして自分が工夫してきた技を発揮することなく終わってしまっては

 

 

あまりにももったいない。

 

負けてもともとの気概でもって積極的に挑戦すれば、必ずそこに勝機は現れる。

 

逆に、名人の位置にいる選手は、その位に落ち着いてしまい

自分の花が無くなっていないか、いつも省みていないと、すぐに足元をすくわれるべくしてすくわれるだろう。

 

 

さて、今日のテーマを通して何を伝えたいかの結論だが

 

 

まず、新しさを恐れない事。

 

自分が挑戦しようとすることは、今の常識を覆す可能性を秘めているんだと

 

今の名人を超える力があるんだ

 

と、その気持ちを忘れない事だ。

 

ともすると、競技界の常識にとらわれ

つまらない選手になってしまいがちな日本のスポーツ界の現状です。

 

そんなことに縛られずに

自分が楽しくプレーできる方法を常に探し続けてみることが

 

結果的に成績に繋がるんじゃないか。

 

そんな風に思います。

 

 

今日の話がいつか誰かのお役に立てると幸いですs。

感謝してます。