バランス
こんにちは、だいちゃんです☆
今日のテーマはバランスです♪
さて、スポーツ選手がバランスという言葉を聞いた時に、どんなことを思い浮かべるでしょうか。
まずは、身体のバランス感覚ではないかな・・・と思います。
例えばバランスボールやバランスボードを使ったトレーニングや、体幹トレーニングなど、身体的にトレーニングで身につけなければならないものがバランスです。
一流のスポーツ選手を見ていると、バランス感覚が非常にいいですよね。
軸がぶれないとう表現が合います。
これは、身体的な感覚として自分が感じていたことなのですが
初めは、軸からブレないようにと意識して、ピンと姿勢が良い状態を保つのに必死です。
見た目にもキレイで、姿勢が良く、一般的にはバランスが取れているようにも見えます。
これがさらに感覚が良くなってくると、『遊び』が出てきます。
多少軸からぶれても、そこに戻ることが容易に出来るようになるので、前後左右への体感のぶれをあえて出すことで、プレーに幅が出ます。
これは見ていて、前の段階よりも更にうまいな~と感じられる段階です。
そしてもう一歩進むと、軸が中心だけじゃなくなります。
どういうことかというと
前後左右、どこまででも動きを加えることが出来るのです。
それでも、バランスがしっかり取れていて、崩れて倒れることがないのです。
言葉にしずらい感覚なのですが、あえて言葉にして説明するなら
『全身を使ってバランスがちょうど良くなるように取れている』
状態であるというのが一番近いかなと思います。
具体的に言うなら、頭の先から、足の指の先まで、すべての中心からぶれている少しずつの角度を足していくとちょうど180度になる
みたいな感覚です。
これは、見ている人にとっては、あまり前の段階の人と変わらないかもしれません。
ただし、本人にとって、その感覚の違いは歴然としてあります。
プレーにさらなる幅と、新しい発想が生まれるのは、この段階からではないでしょうか。
小さなころから天才的に競技レベルが高い人なんかは、もともとこういう感覚が優れているんじゃないかなと思います。
そして最後
さらにさらに進歩すると既に『軸』という概念が無くなります。
今まで中心に置いていた概念が消え去るんです。
つまり、いつでも、どこでも、一瞬たりとも感覚が中心からぶれていない。
例えどんな体勢になろうと、感覚だけはぶれない。
これはもう、見ている人間には、わけのわからないプレーヤ―です。
わけのわからない
というのは、変という意味よりも、海外の観客席の人で例えるなら、ワンダフルだったり、ビューティフルだったり、オーマイゴッドというような、驚嘆の声が聞こえてきそうな感じです。
いわゆるスーパープレイというやつですね。
この境地には、僕自身なったこともないので全く分かりませんが、そんなスーパープレイを見ていると、きっとそんな感覚なんだろうなという感じです。
さて、じゃあ、今まだ競技力がそこまでじゃない選手はどこを目指すべきなのか。
それはもちろん1つ目、2つ目の段階、『遊び』がうまれるところまでです。
これは、努力で」、というよりも意識次第で身に付きます。
常に真ん中である軸を意識していれば、自然と身についていきます。
その状態で何年も工夫していけば、3つ目までは行けるはずです。
そこから上は、僕には分かりません。
けど、きっといつかたどり着けると思います。
何が言いたいのかというと、近道はないという事です。
天才だったら、もうとっくに出来ています。
そして、いきなり形をなくしてしまうような、天才の真似をしてもかえって遠回りです。
例えるなら、近そうに見える落とし穴だらけの道を歩むことに近いです。
しっかりと形、軸、中心という感覚を磨いていく。
磨けば磨くほど洗練されて行って、最後には消えてしまう。
磨きぬいた結果消えてしまうことと
磨かずにそれを放っておいて、見ないふりをして『消えたであろう形』を真似すること
では全く違います。
話は飛びますが、禅の教えに『十牛』という悟りを求めるものがありますが
それも最後は、悟り終えてしまうと消えて、何もなくなります。
そうして本当に最後は元の自分の世界に戻る。
悟った後も、悟る前も、実は何も変わらない。
ただ、悟りを得たという事実だけが違う。
これと同じで
突き詰めていった結果、元に戻るのと
元のまんま
では本質が全く違います。
だから、バランスだけの話じゃなくて
全てにおいて、格好悪くても近道をせずに追い求めていけば、必ず人並みのプレイヤーになることはできます。
そこから先の話は、残念ながら僕には分かりません。
それは一流のアスリートやオリンピック選手に聞かなければならないし、聞いても答えが出る問題かどうかもわかりません。
でも、自分も人並みにプレーして、競技を楽しむことが出来るレベルにまではなれるんだという事を、忘れずに、腐らずに、努力して欲しいです。
これは、本当です。
せっかく大好きで始めたあなたのそのスポーツを、変な劣等感で嫌いにならないでください。
今日のこの話が、いつか誰かの心をほんの少しでも軽くしてくれればうれしいです。
感謝してます☆