忘れる
こんにちは、だいちゃんです☆
今日のテーマは『忘れる』です。
物を覚えることと、忘れることは同じことである。
この矛盾した言葉がわかるようになるお話を簡単にしていきます。
禅の方にこんな歌があります。
忘れじと覚えしうちは忘れけり。 忘れて後が忘れざりけり。
つまり、忘れまい、忘れまいと覚えているうちは忘れてしまう。
忘れているうちは忘れない。
確かに、そうだ。
『あなた、お名前は?』
『あ、おれ、だいちゃん』
と、誰でもこうなる。
おれの名前はだいちゃん、おれの名前はだいちゃん・・・・
なんて四六時中覚えようとしなくても
自分の名前はもうちゃんと覚えている。
必要な時にぱっと取り出せるように、心にしまって
そのことは忘れてしまっている。
さて、では、これをどうスポーツに生かすのか。
なにかの技や動作を覚えるときに使える。
忘れまい、忘れまいと、何度も繰り返して体に動きを覚えさせているうちは
忘れてしまう。
そんなことも考えずに、とにかく無心でその動きを繰り返す。
そうして、心の中にしまっておく。
そうしたとき、はじめてその動きを体が覚えたという事になる。
『よし、ここはあの技だ!』
なんて意気込まなくても
自然とその技をいいタイミングで出せるようになる。
『ここはこういう心の持ち方だ』
なんて思わなくても、自然とそういう時に則した心持ちになる。
それが、本当の『覚える』『身につく』
というものなんです。
今日の話がいつか誰かのお役に立てれば幸いです。
感謝してます。